催眠の科学―誤解と偏見を解く (ブルーバックス) | |
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「催眠の科学」という本に、
「催眠はかけるものでなくかかるもの」
とあります。
催眠者が勝手に相手に催眠術をかけ、暗示で被催眠者を催眠者の思いどおりさせてしまうことができるものが「催眠術にかける」という表現の中にあると作者は言ってます。もちろん実際には催眠ではこんなことはできませんし、出来るのは被催眠者の誘導だけですので正しいのですが、だからといって催眠をかけるという表現がおかしいとはなりません。
あえて「催眠はかけるもの」であると言わせていただきます。
催眠でかけるのは「意識」です。
意識を引っかけて通常の感覚認識では無い状態にするのが催眠です。
意識を引っかけて無意識を意識させるのが催眠とも言えます。
被催眠者が意識をしてくれなければ掛かりません。いかに被催眠者にやる気を出してもらって意識をしてもらうかが鍵となります。
言葉は正反対ですが、表現方法の違いだけで「催眠の科学」と言っていることはあんまり変わらないんですけどね。