苫米地氏のブログによれば、あの「王子様」の愛読書だったらしいので読んでみた。
最初の書き出しを見てエゴイスティックな内容かと思ったが、読んでいくうちに、逆に、基本的には、相手の自尊心、エゴを利用して気持ちを動かすものが多かった気がする。だから、この本自体が、一つの心理トリックになっているわけである。
この作者がうまいのは、いろいろな心理実験の結果を咀嚼いるところである。だから、「でた、吊り橋効果」とか思ってもどうでもいい実験の内容には触れずにさらっとかかれているのであまり気にならないところだ。心理学者が漁師だとすると作者は一流の料理人だろうね。