ネットで催眠術ジョークを調べると同じ物にぶつかるが、それぞれ微妙に話しが異なっているので、適当に見繕ってみた。
教会では寄付金が集まらず、神父さんは頭を抱えてしまいました。
「何かいい方法はないか…。このままでは破産してしまう…」
そこで、ある信者が神父さんにアドバイスをしました。
「神父さん、寄付を増やしたいなら、みんなに催眠術をかけたらいいんですよ。」
「催眠術ねえ。どうやったらいいのかわかりませんよ。」
「この近くに有名な催眠術師「驚異のクロード」が来ているそうなので相談してみたらいかがでしょう。」
やってきたクロードはこう言った。
「並の催眠術師は2,3人を舞台に上げて催眠術をかけますが、この私クロードは、集まった信者全員を一度に催眠術にかける方法を知っています。」
「どうやってやるんですか?」
「簡単ですよ。ミサのとき窓を閉め切って気温を上げるんです。そして、神父さんは淡々とお説教をして、それからいつも持っている懐中時計をぶら下げて見せ、わざと左右に振るんですよ。そうして、みんなが催眠状態になったら、寄付をするように言えばいいんですよ。」
次の日曜日のミサで、神父さんは早速試してみました。ストーブをがんがん炊き、教会の中が暑くて堪らないようにした。説教も努めてゆっくりと、抑揚をつけずに話し、鎖の付いたきらきらと輝く懐中時計を取り出すと、
「皆さん、この古い時計をじっと見つめて下さい。この時計は我が家で6代引き継がれてきた特別な時計なのです。」
ゆらゆらと揺らすように、鎖の端を持った。
「時計を見て、時計を見て。。。」
前後に振れながらろうそくの光が磨き上げられたの表面にチカチカ光る時計を見つめているうちに、信者たちがまどろみ出したので、神父さんはこう言った。
「あなたたちは、皆が皆、善良な惜しみない人たちばかりです。財布の中にある一万円を慈善のため寄進することで、とても清々しい気分になれるでしょう」
それで寄付金はあふれるほど差し出され神父さんは大変喜んだ。そこで味を占めた神父さんは次の日曜日も同じことを繰り返すことにした。
集まった人々には、暖房をガンガンきかせてわざと一本調子でしゃべりかけました。当然みんな意識もうろう。頃合いを見計らって懐中時計をぶら下げ、
「時計を見て、時計を見て。。。」
と、ささやきを繰り返しながら左右に揺らす。全員の目が揺れる時計の動きに合わせて動いた。その時、揺らしていた懐中時計をあやまってろうそく台に強く当ててしまい壊れてしまいました。
「くそったれ!」
教会中に飛び散ったウンコを掃除するのに、神父さんは3週間もかかったそうである。